
生活防衛資金って“とりあえず100万円あればいい”って聞くけど…本当かな?
生活防衛資金とは?
- 収入が止まった時に、生活費を一定期間カバーするための資金
- 病気・失業・災害など、予期せぬリスクへの備え
生活防衛資金はいくら必要?
基本目安:
- 生活費の3ヶ月~6ヶ月分 →会社員なら3ヶ月、個人事業主なら6ヶ月以上が目安
具体例:
- 月20万円生活 → 最低60万円~120万円
- 子育て中なら、教育費や急な医療費も考慮して+α
保険があるから安心?生活防衛資金と保険の違い
- 生活防衛資金:即時対応できる現金
- 保険:特定の事態に備えるけど給付まで時間がかかる&使い道が限定的

保険だけじゃ“お金が必要なタイミング”に間に合わないかも…
どこに貯める?生活防衛資金のおすすめ保管場所
- 普通預金口座(生活用口座とは分ける)
- 生活用と別に口座を作り、“いざという時専用”にする。
- すぐ引き出せる反面、心理的に使ってしまいがちなので注意。
- ネット銀行の高金利普通預金
- 例:楽天銀行・住信SBIネット銀行など
- 預金保険制度の対象であり、1,000万円までは保護される。
- 一部を定期預金に分ける
- 使い込み防止の観点から、緊急度の低い分を定期にしておくのも有効。
生活防衛資金はすぐに使える「現金」が原則ですが、“現金=家に置いておく”というのは極めて危険です。
❌たんす貯金の主なリスク
① 火災による全損
- 火事が起きれば現金は一瞬で燃えます。
- 現金は保険でも補償されにくく、原則自己責任扱いになります。
② 盗難・空き巣リスク
- 現金の在宅保管は、泥棒にとって“最も狙いやすい資産”です。
- 万が一盗難に遭っても、盗難保険や火災保険の適用外となることが多く、全損の恐れがあります。
③ 災害時の持ち出し困難
- 地震や水害で避難する場合、大量の現金を安全に持ち出すのは現実的ではありません。
- 通帳やネットバンキングなら、他地域からでもアクセス可能。
🏁補足:どうしても一部は現金で持っておきたいときは?
- 家に置くのは数万円程度の最低限にとどめる(災害時の現金用など)
- 防水・防火・鍵付きの耐火金庫を利用し、設置場所も慎重に
生活防衛資金と投資の関係
- 投資に回すのは「生活防衛資金を確保したあと」
- 防衛資金を投資に回すのはNG(元本割れリスク)
- 投資の目的=将来の資産形成、生活防衛資金=今を守るお金

余剰資金”と“防衛資金”はちゃんと分けて考えなきゃ!
生活防衛資金を貯めるのが先?借金を返すのが先?
結論:「借金の金利によって判断する」のが正解!
✔️高金利の借金(年利10%以上)→ 返済優先!
- クレジットカードのリボ払いや消費者金融などは金利が**10~18%**ほど。
- この場合、生活防衛資金を優先するよりも先に借金を減らす方が圧倒的に得!
✔️低金利の借金(住宅ローン・奨学金など)→ 並行してOK
- 住宅ローンや奨学金は1~3%程度の低金利。
- 生活防衛資金をある程度確保しながら、ゆるやかに返済を進めてOK!
✔️バランスが大事なケースも
たとえば…
- 手元に現金がゼロ → 少額でもいいのでまず10万円貯めておく
- そのあと、高金利の借金は集中して返す
- 借金が落ち着いたら、防衛資金を3~6ヶ月分へ
💡ポイントまとめ:
借金の金利 | 優先すべきこと |
---|---|
高金利(10%以上) | 借金返済を優先 |
低金利(3%以下) | 防衛資金と両立 |
無金利または猶予あり | 先に防衛資金を貯めてもOK |
✅まとめ
生活防衛資金は「ただの現金」ではなく、“いざという時の命綱”です。保管方法までしっかり考えることで、初めて真の安心を手に入れることができます。