今回、嘉義から阿里山へ!森林鉄道と神木をめぐる癒しの1泊2日旅へ行ってきました。
台湾南部・嘉義から阿里山へ――。
台湾を代表する人気観光地のひとつ「阿里山(Alishan)」は、
雲海や日の出、そして神秘的な森で知られる場所です。
今回は、嘉義駅を拠点に公共交通やレンタカーを利用して阿里山を訪れる1泊2日の旅をご紹介します。
阿里山森林鉄道に乗って神木を見に行くルートは、初めての方にもぴったりです。
1日目|嘉義で前泊。駅近ホテルでゆったり準備
阿里山は標高2,000mを超える高地にあるため、朝早く出発するのが理想。
そのため、前日は嘉義市内で前泊することにしました。
嘉義駅周辺はホテルが多く、どこもアクセスが良くて便利。
今回宿泊したのは「メガホテル」。嘉義駅から徒歩5分ほどの立地で、駐車場も完備されています。
阿里山に車で向かう予定だったので、「駅近+駐車場付近にあり(ホテル提携で100元)」は外せない条件でした。
部屋は広々として清潔。大きな窓から街の夜景も見えて、旅の前夜にぴったりの落ち着いた雰囲気でした。
ロビーもモダンで、スタッフの方がとても親切。英語も通じて安心です。
子どもたちもベッドのふかふか具合に大喜びでした。
夜は嘉義名物の「鶏肉飯(ジーローファン)」。
夜は嘉義名物「永香珍火鶏肉飯」へ
夜ごはんは、嘉義で有名な「永香珍火鶏肉飯」へ。
嘉義駅から歩いて行ける距離にあり、ローカル感あふれる老舗食堂です。
地元の人も次々と訪れていて、店内はいつも活気にあふれています。
看板メニューの「火鶏肉飯(ホーチーローファン)」は、
しっとりとした七面鳥の肉に香ばしい油がかかった一品。
鶏肉よりも少しコクがあり、噛むほどに旨みが広がります。
スープと一緒に頼むと、バランスがよくて最高の組み合わせ。
小ぶりなサイズなので、食後にデザートや夜市の食べ歩きも楽しめます。

🍚「これぞ嘉義の味!」と地元の人が誇る理由がわかります。
お店の外まで漂う香りが食欲をそそり、
一口食べると「嘉義に来たなぁ」と実感できる、そんな味でした。
食後は駅前を少しお散歩。
夜の街は穏やかで、台北とは違う“地方のあたたかさ”を感じました。
翌日の阿里山行きに備えて、早めにホテルへ戻り休みました
2日目|嘉義から阿里山へ。アクセス方法は3通り!
阿里山へは標高約2,200メートルの山道を登っていくため、アクセス方法をしっかり選ぶことが大切です。
観光客におすすめの移動手段は次の3つです。
阿里山行き直通バス(最も一般的)
阿里山行きのバスは、嘉義駅(台湾鉄道)または高鉄嘉義駅から出発します。
運行は「嘉義客運(Chiayi Bus Company)」が担当。
🚌 基本情報
- 所要時間:約2時間半〜3時間
- 料金:約300元
- 始発:6:00頃〜(おおよそ1〜2時間おき)
- 終点:阿里山森林遊楽区入口
- 下車後、徒歩または森林鉄道で各エリアへ移動
車がなくてもアクセスできるため、一番利用者が多いルートです。
景色を眺めながらゆったり行けるのが魅力。

座席指定なし。混雑時は早めの行動が◎
レンタカー・チャーター車(自由度を重視したい人に)
「自由に寄り道したい」「家族でのんびり行きたい」という人は、
嘉義市内や高鉄嘉義駅でレンタカーを借りるのがおすすめ。
🚗 レンタカー利用のポイント
- 所要時間:約2時間半
- 経路:嘉義市 → 觸口(Chukou) → 阿里山
- 駐車料金:阿里山森林遊楽区内で約200元
- 給油所は途中に数カ所あり(山道前に満タン推奨)
途中にある「奮起湖(フェンチーフー)」や展望台に立ち寄れるのも魅力です。
ただし、山道はカーブが多いため、運転に慣れていない方は慎重に。

時間に縛られず自分のペースで観光できるのがいい!
ナビアプリ(Google Maps)は問題なく使用可能。
山の上では電波が弱いエリアもあるため、オフライン地図を準備しておくと安心です。
自家用車(在住者・台湾滞在中の方向け)
台湾在住者や長期滞在中の方なら、自家用車でのドライブも快適です。
嘉義市内からは一本道でアクセスでき、道路状況も良好。
出発は朝7時頃がおすすめ。
後半の山道はカーブが続くので、休憩をはさみながらゆっくり進みましょう。
途中の「觸口ビジターセンター」にはトイレ・売店・展望台があり、
ここで休憩してから山道へ入るとちょうどいいリズムです。

阿里山の入口で入園料を支払います。
- 大人:300元
- 子供:半額
- 3歳未満:10元
- 車1台:200元 (駐車場満車の際は入れません。)
園内には複数の駐車場があり、「阿里山駅」近くが便利。
停めたあと、森林鉄道に乗って神木エリアを目指します。
🚗阿里山へ自家用車・レンタカーで行く人へ(駐車場の注意点)
阿里山森林遊楽区には複数の駐車場がありますが、
週末や祝日、桜シーズン(3〜4月)にはすぐ満車になることが多いです。
駐車料金は普通車で200元前後。
入口ゲートを通過してから駐車場までは少し距離があり、
山道を登りながら順に空きスペースを探すスタイルです。
もし満車の場合、係員の指示で**道路脇に路上駐車(路駐)**する車も多数見られます。
ただし、道幅が狭くカーブも多いため、できるだけ指定駐車場を利用するのがおすすめです。
🚙【リアル体験メモ】
私たちが訪れた日も午前10時を過ぎると、メイン駐車場はすでに満車。
阿里山駅まで徒歩10分ほど離れた場所に停めることになりました。
できれば朝8時までの到着を目指すと安心です。
また、園内の道は歩行者や観光バスも多いため、
運転中はスピードを落としてゆっくり走るのが安全です。

私たちが訪れた日も午前10時を過ぎると、メイン駐車場はすでに満車。
阿里山駅まで徒歩10分ほど離れた場所に停めることになりました。
できれば朝8時までの到着を目指すと安心です。
🔗おすすめの予約サイト(KKday)
阿里山へのアクセスや鉄道チケットは、事前にオンライン予約しておくと安心です。
当日券売り場は混雑することが多いので、旅行前にKKdayから予約しておくのがおすすめです。
🚞阿里山森林鉄道で神木へ


赤い車体が緑の森を走り抜ける姿は、まるで絵本の世界です。
「阿里山駅」から「神木駅」までの区間は約10分。
木々の間を抜けながら、静かな山の空気を感じられます。
列車を降りたら、木製の遊歩道を歩いて神木エリアへ。



樹齢3,000年を超える巨大な檜が立ち並び、まさに「森の神様」に会いに行くような時間です。

木の香り、風の音、鳥の声… すべてが癒しの空間。
遊歩道は整備されていて歩きやすく、子連れでも安心。
フォトスポットも多く、1時間ほどの散策がちょうどよいペースです。
🏞 阿里山森林鉄道駅周辺の便利スポット
阿里山駅周辺は標高約2,200メートル。
山の上とは思えないほど設備が整っており、
お土産屋さんや飲食店がずらりと並ぶ小さな商店街のようなエリアになっています。

飲食店も数軒あり、台湾料理の定食や山菜ごはん、スープ麺などが楽しめます。1つ70~100元で安く食べられます。臭みなくどれもおいしかったです!!


列車を降りたあとは、まずこの周辺で休憩や買い物を楽しむのがおすすめです。
可愛い木彫りのキーホルダーや、高山茶の茶葉、
阿里山限定パッケージのお菓子など、お土産の種類も豊富。
標高が高いので、昼でも空気がひんやりしていて、
温かいスープやお茶がとてもおいしく感じられます。
🏪 標高2,200メートルのセブンイレブン
阿里山駅近くには、なんと標高2,200メートルに位置するセブンイレブンがあります。
台湾で最も高い場所にあるコンビニのひとつとして有名です。

中にはおにぎりやパン、飲み物などの軽食に加え、
阿里山限定グッズ(マグネット・キーホルダー・ご当地ポストカードなど)も販売されています。
ATMやトイレもあり、登山や観光前の休憩スポットとしても便利です。

山の上でセブンを見つけたときの安心感は格別!
観光客や登山客が立ち寄る定番の場所になっていて、
店の外にはベンチがあり、温かい飲み物を片手に森林の空気を感じながらひと休みできます。
💡ちょっとしたアドバイス
- 山の天候は変わりやすいので、雨具や防寒グッズをセブンで調達できるのも便利。
- 売店の営業時間は朝7:00〜夜8:00前後(季節により変動あり)。
☁️ 阿里山では午後の霧に注意!運転時は安全第一で
阿里山では、午後になると濃い霧が発生することが多いです。
午前中は澄み渡る青空でも、昼過ぎには一気に真っ白な世界に変わることも珍しくありません。
標高2,000メートルを超えるため、天候の変化がとても早く、
霧が出ると視界が10メートル以下になることもあります。
特にレンタカーや自家用車で訪れる場合は、下山時の運転に十分な注意が必要です。
山道はカーブが多く、道幅も狭い場所があるため、
ライトを早めに点灯し、スピードを落として走行しましょう。
午前中の景色↓

午後にはこんなに霧が出て先が見えない!


「午後3時を過ぎたあたりから、急に霧が出て前が見えなくなった」という声も多いです。
また、霧が濃くなると気温も一気に下がります。
ドライバーも同乗者も、防寒対策と時間に余裕を持った行動を心がけるのがおすすめです。
💡安全運転のポイント
- 下山は午後3時前を目安に出発する
- フォグランプ・ハザードを活用
- 窓のくもり止め・ワイパー確認を出発前に
- もし視界が悪化したら、安全な場所で一時停止を
旅のまとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出発地 | 嘉義駅(台湾鉄道/高鉄) |
| アクセス | バス・レンタカー・自家用車 |
| 所要時間 | 約2.5〜3時間 |
| 見どころ | 森林鉄道・神木・セブンイレブン・奮起湖 |
| おすすめ時期 | 春(桜)・秋(紅葉)・冬(雲海) |
おわりに
嘉義から阿里山への旅は、移動そのものが“癒しの時間”。
登るほどに空気が澄み、景色が変わっていく感覚は、まさに大自然の中を旅する喜びです。
阿里山森林鉄道の音、神木の存在、午後の霧――そのすべてが心に残る体験。
「次は桜の季節に、もう一度あの森を歩きたい」
そう思わせてくれる場所でした。


