台湾の賃貸事情2025|家賃相場・契約の注意点・部屋探し完全ガイド

台湾情報

こんにちは、台湾駐在妻のRinです。夫と3人の子どもと一緒に台湾で暮らして2年目になります。
日本とは大きく異なる台湾の賃貸事情。この記事では、最新の家賃相場、契約時の注意点、そして「相場より高い?それとも納得の範囲?」というリアルな視点を交えてご紹介します。

台湾の賃貸市場の全体像(約8,000字)

台湾の賃貸市場は、日本と比べると「柔軟さ」と「交渉の余地」が大きな特徴です。
まず、日本と異なる点を整理してみましょう。

  • 家具付きが当たり前
    日本だと空っぽの部屋を借りて家具を揃えるのが一般的ですが、台湾では冷蔵庫・洗濯機・ベッド・エアコンまで揃った状態が普通。
  • 敷金・礼金の文化が違う
    台湾では「押金」と呼ばれる敷金が1〜2か月分必要ですが、礼金は不要なことが多いです。
  • 仲介手数料は折半
    日本のように借主が全額負担するケースもありますが、台湾では貸主・借主で折半するのが慣習的です。
  • 大家さん文化
    管理会社を通すのではなく、大家さん(オーナー)と直接やり取りするケースが多いのも特徴。大家さんが優しいと、交渉次第で家電を新品に変えてくれることも。

住居タイプの違い

  • 公寓(古いエレベーターなしの建物)
  • 電梯大樓(エレベーター付きの集合住宅)
  • 社宅(政府系・駐在員向け)
  • 高級マンション(プールやジム付きもあり)

都市別の賃貸相場(約10,000字)

ここでは、都市ごとの家賃相場を最新データと実例でまとめます。

台北市

  • 1ベッド:20,000〜35,000元
  • 3ベッド:35,000〜70,000元以上
    👉 MRT駅近や新築高層マンションなら100,000元超も。

新北市

  • 2〜3ベッド:20,000〜50,000元
    👉 板橋・永和などは台北に近く人気。

台中市

  • 2〜3ベッド:15,000〜40,000元
    👉 七期再開発エリアは高級物件が多く、相場より割高。

高雄市

  • 2〜3ベッド:12,000〜50,000元
    👉 南部なので比較的安いが、鼓山区など外国人が好むエリアは高め。

台南市

  • 2〜3ベッド:10,000〜40,000元
    👉 台湾の主要都市の中では最も家賃が低い。

ここで強調したいのは、日本人や外国人が求める条件を加えると相場より10〜30%割高になるということです。

日本人が好む物件はなぜ割高?

日本人が「住みたい」と思う物件は、以下の条件を満たしていることが多いです。

英語・日本語対応ありを整えてもらえるケースもあるため、「相場より少し高いかな?」と思っても、結果的に納得のいく住環境になることがあります。

駅近・学校近

家具・家電が新しい

管理人常駐、セキュリティ万全

部屋探しの方法

  1. 591租屋網
    台湾最大の賃貸検索サイト。写真・家賃・立地を細かく検索できる。中国語が中心だが、Google翻訳を使えば利用可能。
  2. 不動産仲介業者
    現地業者を利用する方法。日本語対応可の業者もあり、家族向けや外国人向けの広い物件を探すなら安心。
  3. Facebookグループ
    外国人向けのシェアハウスや短期賃貸情報も豊富。気軽に情報収集できる。
  4. エイブル台湾
    日本でおなじみの不動産会社「エイブル」は台湾にも拠点があり、日本人向けに特化したサポートを行っています。
    • 日本語で相談できる
    • 契約内容の説明も安心
    • 家族向け物件や駐在員向けマンションの紹介が豊富

👉 語学に不安がある方や、トラブルを避けたい方には特におすすめです。


契約時の注意点

  • 契約書は中国語のみ → 翻訳サポートを依頼すると安心
  • 家賃に含まれる費用(水道・電気・ネット)を確認
  • 入居時の家具・家電の状態を写真で残す
  • 解約は1〜2か月前通知が一般的

生活して感じた賃貸の実情(約7,000字)

  • 家具付きは便利だが質はまちまち。
  • 虫対策は必須(ゴキブリ・蚊)。
  • 水道水は飲めないので浄水器やウォーターサーバーが必要。
  • 子育て世帯には防音・立地も大事。

子育て世帯には防音・立地も大事

台湾で生活してみて驚いたのは、床材が大理石やタイル仕上げの物件が多いことです。見た目は高級感があり掃除もしやすいのですが、音が響きやすいという弱点があります。

実際に、わが家でも子どもたちが走り回る音や椅子を引く音が下階に響いてしまい、「子供の足音がうるさい」と苦情を何度か受けたことがありました。

日本のように木材やクッションフロアではないため、音の吸収がほとんどなく、防音対策が必須です。

  • 厚めのラグやプレイマットを敷く
  • 椅子の脚に防音カバーを付ける
  • 走り回れるスペースはできるだけ屋外(公園・共用スペース)に確保する

↓小さいお子様がいる家庭にはこういうクッション性の高いものを使うと便利。畳んで収納できるし、ジュースをこぼした時にもさっと拭き取れるので◎



さらに、立地の工夫も子育て世帯には重要です。

  • 学校・幼稚園に近いエリア
  • 公園や広場が徒歩圏内
  • 近隣住民に子育て世帯が多いマンション

👉 子どもが元気に過ごせる環境を整えることは、「家賃の安さ」よりも価値がある投資だと感じています。

まとめ

  • 相場は参考になるが、実際に住むときは条件を優先すると相場より高くなることが多い
  • 「高い」か「納得できる」かは、安心感・立地・生活のしやすさで判断するのがおすすめ
  • 数字に縛られず、自分や家族のライフスタイルに合う物件を選ぶことが大切
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