※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。
「台湾の大学は学費が安い」と聞いたことはありますか?
いま台湾では、TSMC(台湾積体電路製造)と大学が組んで、日本人の学生向けに「半導体を学ぶコース」をつくっています。条件を満たせば4年間の学費が全額免除、さらに毎月の奨学金まで出る、かなり手厚い内容です。
この記事では、台湾に住むママの目線で、公開されている募集情報をもとにどんなコースなのか・条件・締め切り・注意点をわかりやすくまとめました。
結論:学費0円+奨学金つき。2027年9月入学の1次募集は2026年11月15日まで
いちばん大事なポイントだけ、先にまとめます。
| 項目 | 国立台北科技大学(台北) | 国立雲林科技大学(雲林) |
|---|---|---|
| コース | 半導体プロセス及び装置 学士プログラム(日本人クラス) | 日本人向け 半導体人材育成プログラム(4年制・2年制) |
| 定員 | 30人 | 4年制 40人/2年制 30人 |
| 学費 | 4年間 全額免除 | 全額免除 |
| 奨学金 | 月1万元(上位12人)/月6,000元(13〜30位) | 月1万元前後の生活費の支給(募集情報より) |
| 授業の言葉 | 専門科目は英語(中国語は入学後に基礎から) | 中国語 |
| 語学の条件 | 英検2級・TOEIC 550・CEFR B1 以上 | 中国語の試験(TOCFL) |
| 試験 | 書類+自己紹介動画(面接なし) | 書類選考 |
📅 国立台北科技大学(2027年9月入学)の締め切り
1次募集:2026年9月1日〜11月15日(結果は12月下旬)
2次募集:2026年12月1日〜2027年3月31日(結果は4月上旬)
※推薦状や銀行の残高証明に時間がかかるので、早めの準備がおすすめです。
※1元=約4.5〜5円で計算すると、月1万元は約4.5〜5万円です。金額・日程は変わることがあるので、出願前に必ず大学の募集要項で確認してください。
なぜTSMCが日本人の学生を育てるの?
TSMCは、熊本県に工場(JASM)をつくりました。ところが熊本では半導体の技術者が足りず、人材の取り合いになっています。
そこで、台湾の教育部(日本の文部科学省にあたる)・大学・TSMCが一緒になって、日本から学生を招いて育てる取り組みを始めました。2025年からは九州の学校にも直接声をかけているそうです。
- 国立台北科技大学:2025年9月に半導体の学士プログラムを始め、日本人学生の受け入れをスタート
- 国立雲林科技大学:高校・高専を卒業した日本人向けの4年制と2年制のコース
- 国立台湾師範大学:2025年夏にTSMCと半導体・AIの短期集中講座(熊本大学などの学生28人が参加)
国立台北科技大学のコースの中身
応募できる人
- 日本国籍の人
- 2027年3月31日までに高校を卒業(見込み)の人
- 英語:英検2級・TOEIC 550・CEFR B1 のどれか以上
- 数学III・C、物理、化学を履修していると有利(文系でも応募できる)
このコースは専門の授業が英語なので、英語は「条件を満たせばOK」ではなく、入学してからも毎日使います。英検2級やTOEIC 550の点数は、選考や奨学金の順位にも関わります。
台湾の大学生や若い人は英語を話せる人も多く、クラスメイトや先生と英語でやりとりする場面もたくさんあります。出願の前から、英語を「話す」練習をしておくと、入学してからがぐっとラクになります。
💰 英語の準備は、奨学金にもはね返ります
国立台北科技大学の奨学金は、総合評価の順位で月1万元(上位12人)と月6,000元(13〜30位)に分かれます。その差は月4,000元。4年間(48か月)で約19万元=日本円で約90万円にもなります。
英語の点数も評価に入るので、出願前に英語を準備しておくことには、それだけの価値があります。
「英会話って高そう…」と思うかもしれませんが、italki(アイトーキー)は月額料金がなく、受けたいときに1回分だけ払うしくみです。先生によっては通常より安い体験レッスンもあるので、いきなり大きなお金をかけずに始められます。
出願には1分以上の自己紹介動画(英語か中国語)が必要なので、まずはその練習を先生に見てもらう、という使い方もおすすめです。
👉 italkiで英語の先生を探してみる(体験レッスンあり)
英語の準備に使えるサービスの料金をくらべると、こんな感じです。
| サービス | 料金(税込) | こんな人に |
|---|---|---|
| italki (オンライン英会話) | 月額なし・1回ずつ払う 先生ごとにちがう(1時間10〜20ドルくらいが多い) 安い体験レッスンあり | 好きなときだけ・自分のペースで話す練習をしたい |
| ベストティーチャー (書いて話す英会話) | 通常コース 月12,000円 英検対策コース 月16,500円(2級・準1級・1級) 回数無制限・体験は無料 | 英作文と面接をまとめて対策したい |
| 英検ネットドリル (英検の問題集アプリ) | 1年分を1回払い 3級 10,890円/準2級・2級 11,990円 | 問題を解いて、丸付けは自動にしたい |
※2026年10月時点の各公式サイト・紹介記事の料金です。italkiは先生が料金を決めるので、予約の前に表示される金額を確認してください。
👉 英検2級の対策をネットで:旺文社 英検ネットドリル
出す書類
- 卒業(見込み)証明書
- 高校3年間の成績証明書
- 英語の資格の証明
- 銀行の残高証明(5,000米ドル以上・3か月以内のもの)
- パスポートの写真のページ
- 推薦状 2通(先生など)
- 1分以上の自己紹介動画(英語か中国語)
出願料は無料で、オンラインで申し込みます。面接はなく、書類と動画で選ばれます。
4年間で学ぶこと・TSMCとのつながり
- 半導体の製造技術・装置・ICの作り方を学ぶ
- TSMCの新人研修センターで実習
- 3年生の夏:半導体の大手企業で有給インターン
- 3年生の終わり:TSMCのインターンの面接のチャンス
- 卒業前:TSMCの採用面接のチャンス(採用は選考しだい)
卒業後は、台湾の工場や熊本のJASMで働く道もあります。ただしTSMCへの就職が約束されているわけではありません。
申し込む前に知っておきたい注意点
⚠️ 途中でやめると、お金を返すことになります
自分の都合で退学したり、成績が悪くて退学になったりすると、もらった奨学金と免除された学費を返す決まりがあります(国立台北科技大学の募集情報より)。
- 入学保証金 12,000元:合格後に払います。入学をやめたり、ビザがおりなかったりしても返ってきません
- 寮費・保険・生活費は別:学費が0円でも、暮らすお金はかかります
- 募集情報の多くは留学会社のサイト:金額や条件は、必ず大学の公式の募集要項で確認しましょう
- 制度によっては、卒業後に台湾で一定の期間働くことが条件になる場合もあります。要項で確認してください
台湾で暮らすお金はどれくらい?
学費が0円でも、毎月の生活費はかかります。寮で暮らす場合、生活費は月5〜6万円くらいが目安とされています。台北は家賃や外食が高め、南部(高雄・台南)や雲林は少し安めです。
台湾の物価やお店の値段は、こちらで詳しくまとめています。
👉 台湾の物価は安い?日本と比較|食費・交通費
日本の家族から仕送りをするなら、銀行より手数料が安いWise(ワイズ)が便利です。台湾ドルにそのまま送れます。
👉 Wiseに無料で登録する(招待リンク)
👉 Wise(ワイズ)の使い方・手数料
よくある質問
中国語ができなくても大丈夫?
国立台北科技大学のコースは、専門の授業が英語で、中国語は入学してから基礎から学べます。国立雲林科技大学のコースは中国語の授業なので、中国語の試験(TOCFL)が必要です。
文系でも応募できる?
国立台北科技大学は、文系でも応募できます。ただし、数学III・C、物理、化学を履修していると、選考や奨学金の順位で有利になります。
台湾は安全?
台湾は日本人にとって暮らしやすく、治安もよいほうです。日本から飛行機で3〜4時間と近く、家族も会いに行きやすい距離です。
まとめ
台湾の大学の日本人向け半導体コースは、学費0円+奨学金で学べる、かなり手厚い制度です。
一方で、途中でやめると返金が必要、生活費は別、就職の約束はないといった注意点もあります。
興味がある人は、まず大学の公式の募集要項を読み、2026年11月15日の1次募集の締め切りに間に合うように準備を始めましょう。

